粉瘤を見つけた時、いつ受診したらいいのか?

身体中のいろんな部分にできる粉瘤。

ご自身の身体に粉瘤があることに気がつくきっかけは色々あると思います。

この記事ではご自身の身体に粉瘤があることに気がついた時、いつクリニックや病院を受診したらいいかをご紹介します。

contents

粉瘤って何?


粉瘤は皮膚の袋が皮膚の下(皮下)に入ってしまった状態です。

皮膚からは垢(汚れや皮膚の老廃物)が出ますが、正常な皮膚ではもちろん垢は綺麗に洗えば落ちます。

しかし、粉瘤では皮膚が皮下に入ってしまっているため、洗っても垢が落ちずにその袋の中に溜まってしまいます。

溜まった垢の量が増えると皮膚の下でポコっと腫れているのに気がつきます。

粉瘤はどうやって気がつく?

触ってポコっと腫れている、その腫れているところからなんとなく臭いがするといったことから、炎症を起こして赤く腫れて痛い、膿が出てくる等々、粉瘤に気がつくタイミングは色々です。

炎症を起こしていない場合

偶然触って腫れていることに気がつき、まだ痛みや赤みがなくて炎症を起こしていない状態です。

この場合、すぐに受診する必要はないと思います。

しかし、放っておくと徐々に溜まった垢の量が増えて粉瘤が大きくなったり、何かの拍子に急に炎症を起こして痛みが出てくる場合があるので、早めに受診することをお勧めします。

炎症を起こしていない場合、くり抜き法でも、切開法でも切除をすることができます。

くり抜き法では傷あとは3~4mm程度の丸い水疱瘡の痕のような傷あとになります。

切開法では糸で縫うことが多く、線状の傷あとになります。

顔などではくり抜き法の方が目立たないことが多いのですが、部位によって一番目立たない手術法を提案しています。

炎症を起こしている場合

粉瘤の炎症は、皮膚の下の粉瘤の袋が破けて起こります。

粉瘤が炎症を起こすと赤く腫れ上がり、痛みが段々強くなっていきます。

背中の粉瘤では仰向けで眠れないですし、お尻の粉瘤ですと椅子に座れなくなります。激痛です。

痛みは、粉瘤が破裂するまで続くことが多いです。

炎症を起こしている場合、できるだけ早く受診しましょう。

受診された場合、炎症の程度によりますが、その日のうちに局所麻酔をして切開して膿をだします。

膿を出すと、痛みも炎症も数日で落ち着いて傷も2週間程度で閉鎖します。

ただ、この時点では粉瘤の袋の一部がまだ残っている可能性があり、この残った壁を取り除く手術が必要になることが多いです。

まとめ

炎症を起こしているかどうかで受診時期を判断しましょう。

粉瘤を見つけた場合、炎症を起こしているかどうかで受診の目安が変わります。

炎症を起こしていない場合、すぐの受診は必要はありませんが、余裕がある時に早めに受診しましょう。

炎症を起こしている場合、痛くて辛いのですぐに受診しましょう。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

コメント

コメントする

contents
閉じる