男の美容(メンズ美容)、 何から始めたらいい?

最近20~30代の男性の美容に関する相談・受診が増えています。

Youtubeやインスタグラムには美肌治療体験がたくさんアップされていますし、インフルエンサーの影響が大きいようです。

テレビや雑誌を見ても以前と比べてきれいな肌の男性芸能人が多いように感じます。

テレビの液晶が高精細になり、肌の質感が以前よりもはっきりわかるようになったので、それに耐えうる美肌が必要になったのかもしれません。

今回は『なんとなく美肌に興味あるけどまずなにから始めたらいいのかわからない』という男性にオススメの治療をご紹介します。

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20~30代の男性で多い悩み

若い男性の悩みで多いのが、ヒゲ、毛穴やニキビ跡などの肌の凹凸です。

いずれもしっかり治療や施術を行えば目に見えて効果を実感できます。

これらはクリニックなどを受診して治療をすることができますが、その前に、まず前提として毎日の基本的なスキンケアが大切です。

毎日のスキンケアは洗顔する、しっかり保湿する、日焼け止めを塗るなどです。

その上で、脱毛や毛穴・ニキビ痕治療から始めていくと良いでしょう。

髭脱毛

朝髭剃っても夕方には青く生えてきてしまう、カミソリ負けで顎が傷だらけ‥

髭脱毛を行うと清潔感がアップするだけでなく、毎日の髭剃りの手間が省ける、肌荒れが少なくなるといったメリットがあります。

1日の髭剃りの時間が5分だとすると年間30時間も髭剃りに時間がかかる計算になります。約1日分ですね。

また、髭剃りをすると肌の表面に細かな傷がつき、肌荒れの原因になることがあります。日常的に髭剃りを行う男性は、女性と比較して顎周辺に粉瘤ができる頻度が高いかったという報告もあります。

髭脱毛は医療用脱毛レーザーを使用します。

医療レーザー脱毛の仕組み

黒い色調の物(メラニン)に吸収される波長帯の光を照射するレーザーで、毛根や毛母細胞などの発毛組織を破壊することで脱毛効果を発揮します。

毛には、ヘアサイクルというものがあり、『成長期』『退行期』『休止期』を1~2ヶ月の周期で繰り返しています。

このうち、レーザーがよく効くのが毛根にメラニンの多い成長期の毛です。

そもそも毛穴に毛の生えていない休止期はレーザーが効きません。

そのため、1~2ヶ月の間隔をあけてレーザーを複数回照射しなければなりません

レーザー脱毛の回数

髭の濃い方、薄い方で個人差がありますが平均すると以下のようになります。

3~4回:効果を実感し始める

5~6回:青髭が目立たなくなり、髭剃りが楽になったと感じる

10~13回:ツルツルになって髭剃りがほとんど不要になる

髭の濃い方や、痛みに弱くレーザーの出力をあまり上げられない方ですともう少し回数を重ねなければならないかもしれません。

レーザー脱毛時の痛み

輪ゴムで弾いた程度、強いデコピン程度の痛みですが、髭が濃い方ですと最初のうちは痛みを強く感じます。

痛みが強い場合、弱い出力から始めますが、麻酔のクリームを使用して照射をすることも可能です。

照射後は赤く熱ってヒリヒリ感がでますが、翌日には落ち着きます。

医療脱毛とエステ脱毛の違い

医療脱毛は、高出力のレーザーを用いて発毛組織を破壊する治療です。

医療脱毛で使用する高出力のレーザーは医療従事者しか扱うことが認められていません。

また、永久脱毛の効果が得られるのは医療脱毛のみです。

永久脱毛とは?

米国電気脱毛協会や食品医薬品局(FDA)によって以下のように定義づけられています。

①最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下である
②3回照射後、6ヶ月経過した時点で67%以上の毛が減っている

したがって永久脱毛をしたといってもある程度の毛が生えてくることがあります。

一方、エステの脱毛は主に光脱毛で、弱い出力の照射しかできません。

発毛組織にダメージを与えるのみのため、制毛効果がメインで永久脱毛の効果は得られません。

1回あたりの照射費用は、医療脱毛はエステ脱毛と比較して高額なことが多いですが、効果が高い分施術回数が少なく済むため、脱毛にかかる費用総額はそれほど変わらないこともあります。

メリットデメリット
医療脱毛・効果が高い
・施術回数が少なく済む
・ヤケドなどの肌トラブル時にすぐに
対応可能
・1回あたりの費用が高い
エステ脱毛・1回あたりの費用が安い
・効果が低い
・永久脱毛ではない
・施術回数が多い

毛穴やニキビ痕

ニキビや吹き出物がある場合はまずはそちらの治療を優先させましょう。

ニキビ痕の治療をしてニキビ痕が目立たなくなっても新しいニキビができてしまったらまたニキビ痕ができてしまうことがありからです。

毛穴やニキビ痕などの肌の凸凹の治療には、ケミカルピーリング、ダーマペン4、フラクショナルレーザーなどがあります。

ケミカルピーリング

皮膚に角質を溶かす薬剤を塗り、古い角質や毛穴の汚れを取り除く治療です。

皮膚は約28日で生まれ変わり、これを皮膚のターンオーバーと言います。

ターンオーバーが乱れると毛穴が詰まったり、ニキビの原因になります。

ケミカルピーリングを行うことで、ターンオーバーの乱れを改善し、毛穴が目立たなくなります。

ケミカルピーリングはダウンタイムの少ない比較的マイルドな治療です。

凹凸を改善する効果はあまりありませんが、繰り返し行うことで皮膚のハリや弾力性が改善され、その結果凹凸も目立ちにくくなります。

ダウンタイムがなかなか取れない方にオススメです。

ダーマペン4

ダーマペン4は非常に細い針を用いて、肌の表面に細かな穴を無数に開けることで、肌の再生能力を活性化させる治療です。

皮膚に開けた穴を修復する際にコラーゲンやエラスチンが生成され、皮膚のハリや弾力性が改善しニキビ痕が目立たなくなる効果があります。

ニキビ痕や毛穴の治療には、真皮層の深さまでしっかり針を刺すと良いです。

レチノールアクティブというビタミンA誘導体製剤を一緒に使うとより高い効果が得られます。

ダウンタイムは2~3日程度です。

1回の治療では効果が不十分で、5~6回程度は繰り返す必要があります。

繰り返していくうちに、ニキビ痕のアイスピック状のニキビ痕や、毛穴が目立ちにくくなっていきます。

フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーは、細かなビーム径(0.1~0.2mm)のレーザーを当てる治療です。

フラクショナル炭酸ガスレーザーで皮膚に細かい穴を無数に開け熱エネルギーで小さなヤケドを作ります。

その穴を修復する際にコラーゲンやエラスチンが再構築され、肌を生まれ変わらせて凹凸が改善します。

ダーマペン4と比較して開けた穴に熱エネルギーがが入る分、効果は大きいですが、ダウンタイムが長くなります。

ダウンタイムは1〜2週間程度です。

フラクショナルレーザーも1回の治療では効果が不十分で、3~5回程度は繰り返す必要があります

フラクショナルレーザーではアイスピック状のニキビ痕を目立ちにくくさせるだけではなく、ボックス型という四角く窪んだニキビ痕も角を削ることで目立ちにくくさせることができます。

『ダウンタイムが多少長くなっても良いから高い効果を出したい』という方は、フラクショナルレーザーがオススメです。

まとめ

『なんとなく美肌に興味あるけどまずなにから始めたらいいのかわからない』という男性にオススメの治療をご紹介しました。

最初は見た目の清潔感にもつながる髭脱毛や毛穴・ニキビ痕治療がオススメです。

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