エラボトックス(咬筋ボトックス)で小顔に

エラが張っていると顔が四角く見えたり大きく見えたりしてしまいます。

エラボトックスによる小顔治療は、エラの原因の1つである咬筋にボトックスを注射することで筋肉を萎縮させ、エラの張りを目立たなくさせる治療です。

今回はエラボトックスの効果について説明します。

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なぜエラが目立つのか

エラが目立つ原因は主に2つ。

一つ目の原因は、下顎の骨が外側に張っていることです。骨が張り出して顔が角張ってホームベース状に見えてしまいます。

もう一つ、下顎の骨の表面にある咬筋の厚みも原因の一つです。

手を頬の後ろ側に当てて歯を強く噛むと筋肉が膨らむのがわかると思います。この筋肉が咬筋です。咬筋が発達していて厚みがあると正面から見た際にエラが強調されてしまいます。

咬筋はナッツなどの硬いものをよく食べる方や、歯ぎしりや歯を食いしばる方でよく発達すると言われています。

下顎骨の出っ張りは手術で骨を削らないと改善は難しいですが、その表面の咬筋をボトックスで萎縮させることで、エラの張りを改善させることが可能です。

咬筋の厚みがエラの原因の方はもちろん、下顎骨の張りが原因の方も咬筋を萎縮させることでエラを目立ちにくくさせることができます。

咬筋ボトックスの歴史

1994年頃から欧米で咬筋ボトックスが報告されるようになったのですが、欧米ではあまり人気は出ませんでした。白人は元々顔の幅が狭く、角張った顎のラインはポジティブに捉えられるようです。アンジェリーナ・ジョリーさんなど、顎が角張っていて魅力的な女優さんも多いですね。

一方、アジア人は顔の幅が白人と比べて広く、角張った顎はネガティブに捉えられます。そのため、2000年代頃になって韓国を始めとした東アジアで咬筋ボトックスが広く受け入れられるようになりました。

どうしてボトックスの効果があるのか?

片側の足を骨折してギプスを1〜2ヶ月装着し、その後ギプスを外すと、ギプスをしていた側の足は反対側よりもやせ細っています。

ギプスをしていて筋肉が使われなかったために筋肉が痩せてしまうのです。これを廃用(使わないこと)による筋萎縮と言い、同様のメカニズムで咬筋の萎縮も起こります。

咬筋にボトックスを注射すると、咬筋は動かなくなります。その結果、咬筋が使われないため、徐々に痩せていくのです。

(咬筋は食べ物を噛む時に使われる筋肉ですが、咀嚼時に収縮する筋肉は他にもあるため、噛めなくなることはありません。)

こんな方にオススメ

お顔を前から見てエラが張っている方に適しています。

特に、頬の後方を触ってみて咬筋に厚みのある方や、歯を食いしばると咬筋が強く張る型にオススメです。

施術について

通常、麻酔は必要ありません。

注射部位を冷やして痛みを和らげてボトックス注射を行ます。片側4箇所程度注射します。 

どれくらい効果が続くか?

注射後3日程度で咬筋の収縮が抑制され始めますが、咬筋が痩せるのはそれより時間がかかります。

注射後1ヶ月程度で効果を実感し始め2〜3ヶ月程度で効果が最大となり、半年程度持続します。

食いしばりや歯軋りによる諸症状の改善も!

食いしばりや歯軋りによる歯の損傷や、肩こり、頭痛のある方では、咬筋ボトックスを打つことによりその症状が改善することがあります。

エラの張った見た目の改善目的だけではなく、こういった諸症状の改善目的で施術を受ける方もいらっしゃいます。

副作用やデメリットは?

ダウンタイムはほとんどありません。

稀に注射部位に小さな内出血の痕が残ることがありますが、数日で吸収されます。

噛んだ時の違和感を感じる方もいますが、徐々に気にならなくなります。

元々顎のたるみが目立つ方ですと、咬筋が痩せることでよりたるみがより顕著になったり痩せこけて見えてしまうことがあります。

また、咬筋以外の周囲の筋肉にボトックスが効いてしまうと、笑った際に左右差が出てしまう可能性があります。

そのため、解剖を熟知した上での注入手技が必要です。

まとめ

咬筋ボトックスは咬筋を萎縮させることでエラを改善して小顔にさせることができる治療です。

ダウンタイムや副作用も少なく、エラが気になっている方はぜひお試しください。

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